連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART I.院内製剤(78)
院内製剤調製時における調製記録簿の電子化および画像監査システム導入に向けて
大波芙実子
1
,
平岩知子
2
1日本赤十字社 大森赤十字病院薬剤部
2日本赤十字社 大森赤十字病院薬剤部 薬剤部長
pp.1937-1941
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201608145
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院内製剤調製は病院薬剤師の重要な業務の一つではあるが,年々臨床現場での薬剤師のニーズは高まっており,今後は病棟での活躍がさらに注目されると考えられる。そこで大森赤十字病院では,調剤業務の見直しの一環として,院内製剤調製の運用の再検討を行った。 “院内製剤調製記録簿の電子化”と“調製時に撮影された画像を用いた監査”という2つの新たな運用を導入することで,業務効率を上げ,監査精度も高めることができた。他の医療機関でも導入が可能なシステムを作成することができたため,本稿で実際の院内製剤調製時における運用を紹介することで,今後の病院薬剤師の医療貢献の手助けになればと考えている。