特別記事
「院内情報システム」「患者支援システム」構築による病院マネジメントの実際
西村 美枝子
1
1特定医療法人祐愛会織田病院
pp.438-446
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100608
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2006(平成18)年4月の診療報酬・介護報酬同時改定,医療制度改革関連法案成立により,本格的な医療連携ならびに介護との地域連携の時代に突入しました。円滑な連携は,急性期病院が生き残るうえでの生命線といえます。こうした変化に対応するには,地域の医療機関・介護施設のみならず,院内の各部門間の連携強化が重要で,院内が一体となって良質で効果的な医療の提供を図らなければなりません。祐愛会織田病院(以下,当院)では,2005(平成17)年10月,「地域連携室」を「連携センター」としてリニューアルし,リエゾンナースを配置,院内連携・退院支援に向けた取り組みを行なっています。
当院は佐賀県鹿島市にあり,県南部医療圏(人口17.3万人)に属しています。市内には公的病院がなく,1987(昭和62)年に救急指定病院となってからは,病床数(一般)111床と小規模ですが,地域の急性期医療を中心に専門的医療も担えるように努めてきました。
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