連載 薬剤師による処方設計(47)
病棟薬剤師と栄養サポートチーム(NST)の連携による静注用脂肪乳剤の適正使用への取り組み
菅原拓也
1
,
荒井浩一
2
,
小野桂
3
,
五十嵐雅彦
4
1山形市立病院済生館 薬局・NST
2山形市立病院済生館 薬局
3山形市立病院済生館 外科・NST
4山形市立病院済生館 糖尿病内分泌内科・NST
pp.1929-1934
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201608137
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脂肪乳剤は,熱量補給および必須脂肪酸供給などに有用であるが,血栓症,重篤な肝障害,重篤な血液凝固障害,高脂血症(脂質異常症),ケトーシスを伴った糖尿病の禁忌に加え,投与速度や投与量,投与方法,配合変化,輸液ライン,病態などへの配慮が必要である。 今回我々は,病棟薬剤師と栄養サポートチーム(NST)が連携して脂肪乳剤の適正使用に取り組み,啓発活動や症例に応じたさまざまな確認と提案を行った結果,適正使用を推進することができた。