連載 クリニカル・パスと薬剤師(65)計画と実践のノウ・ハウ
セツキシマブ・パニツムマブ投与における副作用対策マネージメントパス
鈴木大介
1
1岡崎市民病院薬局
pp.1921-1927
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201608129
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岡崎市民病院(愛知県岡崎市)では,抗EGFR(上皮成長因子受容体)抗体薬を投与した患者に皮膚障害や低マグネシウム血症などの副作用が生じ,投与延期や減量に至ることがしばしば見受けられた。この投与延期や減量を避けるためにも,また,患者のQOL(qualty of life)を維持するためにも,早期より副作用対策を実施することは重要であると考えられる。 今回,我々は,各医療スタッフが同一目線で患者のケアを行うために副作用対策や対応などのマネージメントを標準化する,副作用対策マネージメントパスを作成した。このパスを使用し,早期より副作用対策を講じることで患者のQOLを損なうことなく治療を継続して行えることを期待する。