特集 個別化医療とコンパニオン診断薬を取り巻く現状と問題点
6.医薬品開発企業の立場からの開発事例および問題提起
廣橋朋子
1
1ファイザー株式会社 クリニカルリサーチ統括部 オンコロジー領域・部長
pp.91-93
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201508091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
がんの分子メカニズムがこの10~ 20年で飛躍的に解明され,多くの分子標的治療薬が開発されるきっかけとなった。分子標的治療薬の開発には,バイオマーカーやコンパニオン診断薬の同時開発が不可欠であるが,新薬を開発している製薬会社にとってコンパニオン診断薬の同時開発は,時に厄介な問題となる。ここでは医薬品開発企業の立場から,今後のコンパニオン診断薬の開発動向を踏まえ,現在日本が抱えている課題について述べる。