特集 効率性からみた保健婦業務—日常活動のモヤモヤから抜け出すために
現場からの問題提起
古木 優子
1
1石川県羽咋保健所
pp.260-264
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900902
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はじめに
行政分野において,「効率」とは,本来持っている社会的役割や組織の目的を実現するための政策などの事務事業を,需要に対応した財政の裏づけをした上で,人,物,時間,空間などの要素や資源などを十二分に発揮させるべく運用する人間の具体的な行動ないし手段を言い,「効率的」とは,目的と手段のつり合いだけでなく,ムリ,ムダの解消,事業執行のプロセスをタダシク,ラクニ,ハヤク,ヤスクするような要素ないし活動形態であるといわれている1)。今回は,行政に所属する保健婦の活動について「効率」ないし「効率的」について,住民の視点も加えて問題提起したい。
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