第 I 部 新薬創出における日本医療研究開発機構(AMED)の役割
4.企業の立場から ~日本医療研究開発機構に企業の立場から期待すること~
竹内誠
1
1日本製薬工業協会 研究開発委員会・委員長/アステラス製薬株式会社執行役員 研究本部研究統括部長
pp.262-270
発行日 2015年1月31日
Published Date 2015/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201513262
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2015年4月1日に日本医療研究開発機構が設立されるが,従来から文部科学省,厚生労働省,経済産業省の3省で分担して行われていた医療分野の研究開発業務を,本機構が予算の集約の下,一元的に担うことにより,アカデミア等で見出された優れた基礎研究成果から,革新的新薬が創出される機会が大幅に向上するものと思われる。新薬創出を経営の基盤とする企業の立場から,本機構に4項目(〈1〉ライフサイエンス予算の拡充と効率的な執行,〈2〉オープンイノベーションの更なる推進,〈3〉プログラム推進機能向上,〈4〉新たな産学官連携体制の構築)の推進を期待するとともに,本機構を中心に日本独自のオールジャパン体制が新たに構築できれば,日本発の革新的新薬の継続的創出がより具現化するものと確信する。