特集 個別化医療とコンパニオン診断薬を取り巻く現状と問題点
1.序~コンパニオン診断薬の切り拓く地平~
鹿野真弓
1
1独立行政法人 医薬品医療機器総合機構審議役(次世代審査等推進・科学委員会等担当)
pp.61-63
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201508061
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本稿においては,この特集の企画に至った背景・経緯を紹介する。すなわち,近年の分子標的治療薬の開発を背景に,政策的にも個別化医療,オーダーメイド・ゲノム医療の推進が掲げられ,分子標的薬の治療の開発に拍車がかかると予測される。一方でPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)は,各ステークホルダーと意見交換をしながら開発の現実的な課題への対応を進めてきた。本特集においては,各執筆者の視点からこれまでの議論をまとめて頂くとともに,今後の検討課題について改めて提起頂いたものである。本特集が,この分野のさらなる進展に貢献できれば幸いである。