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日本ジェネリック医薬品学会第9回学術大会 大会テーマ「ジェネリック・バイオシミラーの さらなる使用促進への挑戦」
pp.30-47
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201507030
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日本ジェネリック医薬品学会第9回学術大会が6月13~14日,静岡県浜松市内のアクトシティ浜松で開催された。大会テーマは「ジェネリック・バイオシミラーのさらなる使用促進への挑戦」,大会長は浜松医科大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長・川上純一氏。今回の学術大会は,大会長である川上氏の趣旨として,後発医薬品(ジェネリック)はあくまでも議論の切り口と位置づけ,本質的には医薬品や医薬政策について幅広く議論できる場,即ち「医薬政策学会(society for pharmaceutical policy and management)」であることを企図してプログラム構成がなされた。ちょうど大会の直前には,政府の諮問機関から後発医薬品の数量シェア目標を,現状から大幅に前倒しして「2017年度末に80%以上」にするべきという提案が出されるなど,後発医薬品を巡る環境には大きな変化がもたらされている。そこで大会でも,先発医薬品を含めた医療政策全体を,包括的に討議しようとする雰囲気が強く見られ,当初の意図に沿った学術大会となった。特にシンポジウムや講演では,議論の焦点は後発医薬品の促進策について,日本の創薬環境の中でどのように整合性を図るかに当てられ,関係者の間で活発な意見交換がなされた。