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日本ジェネリック医薬品学会第8回学術大会 大会テーマ「ジェネリック医薬品に出来ること ~薬物治療の向上,患者満足度の向上,医療経済への貢献の視点から~」
pp.1916-1923
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014081916
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日本ジェネリック医薬品学会第8回学術大会が7月12~ 13日,名古屋市内のウインクあいち(愛知県産業労働センター)を会場に開催された。大会テーマは「ジェネリック医薬品に出来ること~薬物治療の向上,患者満足度の向上,医療経済への貢献の視点から~」,大会長は一般社団法人愛知県薬剤師会副会長・岩月 進氏。国は,「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)の中で,30兆円を突破した年金,医療などの社会保障費について,「聖域なき見直しが必要」と言及した。その一環として,ジェネリック医薬品の推進が今後も継続されると考えられており,日本ジェネリック医薬品学会でも,医療費の効率化と医療の質の確保を両立させるための取り組みを強化している。また同学会では,ジェネリック医薬品の使用促進は決して目的そのものではなく,医療費効率化の手段の大きな柱の一つであるとの位置づけを明らかにしている。超高齢社会の到来を前に,改めてジェネリック医薬品の適切な使用法を,全ての薬学関係者が考える必要があるだろう。大会では,国際薬学連合(FIP)会長・Michel Buchmann氏の特別講演のほか,シンポジウム「在宅医療とジェネリック医薬品」が開催され,ジェネリック医薬品の臨床現場での役割が考察された。