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第12回日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 大会テーマ「ジェネリック医薬品80%達成とバイオシミラー製剤の促進」
pp.2168-2175
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018102168
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日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会第12回学術大会が8月25,26日,京都薬科大学で,「ジェネリック医薬品80%達成とバイオシミラー製剤の促進」を大会テーマに掲げ開催された。大会長の楠本正明氏(京都薬科大学臨床薬学教育研究センター教授)は,少子高齢社会において社会保障制度の存続の危機にある今,医療費に占める薬剤費の割合は今後も増加が続くとする一方,この10年,ジェネリック医薬品の使用が普及促進されるための診療報酬上の政策により,普及率は今や70%となったと述べた。2019年9月の健保連国民意識調査における国民のジェネリック医薬品に関する認知度は99.3%に上り,そのうち79.5%は使用経験ありと回答していることから,楠本氏は本学会のテーマであるジェネリック医薬品の使用割合目標を80%とすることは可能であるとの考えを示した。 本稿では7つのシンポジウムのうち,大会2日目に行われた「シンポジウム2:バイオシミラーの現状と今後の課題」から,「① バイオシミラーと私たちの社会との関わり」および「② バイオシミラーの開発と規制に関する国際的動向と今後の課題」について紹介する。