連載 連載 実務実習をより良くするために 13
医学部臨床実習と共修する臨床参加型実習 ~クリニカル・クラークシップの試み~
関根祐子
1
1千葉大学大学院薬学研究院・教授
pp.1585-1589
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201506147
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千葉大学薬学部では,薬剤師の視点から薬物治療へのアプローチを学ぶ病院・薬局実務実習に加え,医師の診断の過程や検査など薬剤師以外の視点から治療を学ぶことを目的として,5年次学生全員に,医学部臨床実習と共修する臨床参加型実習,クリニカル・クラークシップ(CC)を実施している。実習期間は3週間で,病棟実習に加え,薬学部症例報告会で薬学部教員による指導を行い,薬学的視点を補完している。CCを終えた学生たちからは「診断,検査の実際から処方作成までの過程を体験でき,薬のみの考え方を改めることができた」,「臨床現場の厳しさを体験できた」などの感想が寄せられた。このCCは,毎年見直しを行いながら継続実施している。