連載 薬剤師による処方設計(34)
中国労災病院における処方提案の実践 ~有効で安全な薬物療法の支援~
船越幸代
1
,
山﨑美保
2
,
前田頼伸
3
1元・中国労災病院薬剤部〔現・関西労災病院薬剤部〕
2中国労災病院薬剤部
3中国労災病院薬剤部 薬剤部長
pp.1387-1390
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505151
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医療の質の向上および医療安全の確保の観点から,薬剤師が積極的に薬物療法に参画することが求められている。投与薬剤について薬学的評価を行い,問題点があれば処方提案することは,薬剤師の責務である。中国労災病院では全病棟に専任薬剤師が常駐し,入院から退院まで継続的に患者に関わることで,患者にとってより最適な薬物療法が行われるよう努めている。患者の状態を実際に把握した上で根拠に基づいた処方提案を行い,さらに処方変更後の経過を確認し評価することで,提案した処方に責任を持つことが重要である。 本稿では,処方の最適化を行った実際の症例とともに,薬剤師の処方介入の現状を紹介する。