連載 実務実習をより良くするために 12
実務実習を効果的に実施するための事前学習と実習後のアドバンストプログラムの開発
菅原満
1
,
武隈洋
2
,
柴山良彦
3
,
井関健
4
1北海道大学大学院薬学研究院医療薬学部門医療薬学分野薬物動態解析学研究室 教授
2北海道大学大学院薬学研究院医療薬学部門医療薬学分野薬物動態解析学研究室 准教授
3北海道大学大学院薬学研究院臨床薬学教育センター・准教授
4北海道大学大学院薬学研究院医療薬学部門医療薬学分野臨床薬剤学研究室・教授
pp.1381-1385
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
北海道大学では,薬剤師を対象とした生涯研修プログラム「医療薬学講座~在宅医療を中心に~」に参加した学生へのアンケート調査を行った。その結果より,関心の高かったバイタルサインやフィジカルアセスメントに関して,長期実務実習開始前にある程度の知識と技能を習得する必要があると考え,事前実習での学習プログラムについて充実を図ることとした。それに先立ち,附属病院薬剤部が企画した研修会に薬学部教員も参加し,実習に必要な項目と方法について検討,プログラムを作成した。一方,模擬患者養成事業で行っているシナリオ練習に,実務実習終了後の学生(大学院生を含む)が薬剤師役で参加し,より複雑な症例を取り入れることで,アドバンスト医療コミュニケーションプログラムとしてのトライアルとした。