特集 ペーパー・ペイシェントによる教育方法・教育評価―看護師2年課程通信制実施に関わる教育教材等の開発に関する研究より
はじめに―帰納的学習を成り立たせる学習プログラムの開発
坪倉 繁美
1
,
大田 容子
2
,
長尾 厚子
3
,
中村 しをり
4
,
能川 ケイ
5
,
石田 しげ子
6
,
稲光 禮子
7
,
中澤 明美
8
,
平良 孝美
9
,
梶田 初美
10
,
山崎 千枝美
11
,
佐藤 治代
12
,
加藤 奈保美
13
,
村杉 登志子
8
,
菅谷 しづ子
14
,
芦澤 トモ子
15
,
武田 淳一
16
,
海上 芙美子
17
,
小林 由紀子
18
1厚生労働省看護研修研究センター
2天理看護学院
3神戸常盤短期大学
4国立大阪南病院附属大阪南看護学校
5神戸市看護大学短期大学部
6西宮市訪問看護センター
7元東海大学医療技術短期大学
8東京都立大塚看護専門学校
9沖縄県福祉保健部医務福祉課看護係
10兵庫県立総合衛生学院
11兵庫県立厚生専門学院
12東京都立荏原看護専門学校
13東京都立青梅看護専門学校
14国保小見川総合病院附属看護専門学校
15国立病院横浜医療センター附属看護学校
16国立療養所久里浜病院
17社会保険中京病院
18国家公務員共済組合連合会三宿病院
pp.903-909
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903536
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研究の背景
医療の高度化・複雑化に伴い,40万人にも及ぶ准看護師の資質の向上は,我が国の看護の質を上げるためにも大きな課題である.しかしながら,既に業務についている准看護師の場合,修学の意思があるにもかかわらず,勤務時間等の条件が合わないなどの理由で通学が困難であったり,進学と勤務の両立の難しさ,時間的・地理的な制約などで,看護師2年課程への進学は少ないのが現状である.
そこで厚生労働省は,看護の質の向上,准看護師における資質の向上を目的として,准看護師が看護師になるための教育として通信教育制を導入することを決定し,平成16年4月から施行することとした.准看護師が就業継続を前提とした学習を成り立たせる学習として,平成11年4月の「准看護婦の移行教育に関する検討会報告書」においても,准看護師が日常的に経験する事例を活用することによる問題解決型の教育内容とすることが必要という大枠を報告している.
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