第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
ワクチン
庵原俊昭
1
1国立病院機構三重病院・院長
pp.332-336
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201413332
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ワクチンは医療経済性に優れた感染症対策である。近年わが国は積極的にワクチンを承認し,ワクチンギャップは埋められつつある。侵襲性肺炎球菌感染症対策として,2013年には13価肺炎球菌結合型ワクチンが承認され,10価肺炎球菌結合型ワクチンも申請された。インフルエンザパンデミック対策として,沈降インフルエンザワクチンH5N1「生研」,細胞培養インフルエンザワクチンH5N1「バクスター」と「タケダ」,細胞培養インフルエンザワクチン(プロトタイプ)「バクスター」と「タケダ」が承認された。また,トラベルワクチンとして,乾燥組織培養不活化A型肝炎ワクチンが16歳未満にも適応が拡大された。今後もいくつかのワクチンの承認が予定されている。