特集 インフルエンザの疫学的考察と今日の臨床
3.インフルエンザワクチンの現状と今後
庵原俊昭
pp.2417-2423
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102417
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本邦では季節性インフルエンザワクチンとして,3価不活化インフルエンザワクチン(inactivated influenza vaccine, trivalent:IIV3)が使用されている。IIV3は,児童生徒や成人では効果が高く,副反応も容認されるが,幼児や高齢者では接種後の抗体価が低く,効果が劣る欠点がある。欧米では近年,インフルエンザワクチンの効果を高めるために種々のワクチンの開発が行われている。本邦でも,インフルエンザワクチンの効果を高めるための検討が行われている。