連載 薬剤師による処方設計〈24〉
病棟薬剤業務における処方提案の実際
髙橋信
1
,
渋谷文則
1
,
廣井順子
1
,
金子美紀子
2
,
伊藤清美
3
1公益財団法人 東京都保健医療公社 多摩北部医療センター 薬剤科
2公益財団法人 東京都保健医療公社 多摩北部医療センター 脳神経外科
3武蔵野大学薬学部薬物動態学・教授
pp.1429-1435
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201405145
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平成24年(2012年)度の診療報酬改定に伴い病棟薬剤業務実施加算が新設されたことにより,安心で安全な薬物療法を行っていく上で薬剤師の存在が重要であると明確化された。今までの薬剤管理指導業務と異なるのが,処方オーダー後に薬物治療へ介入するだけではなく,薬物治療開始前から患者の状態を把握し,積極的に治療へ参画することが求められていることである。
多摩北部医療センターでは,平成19年(2007年)度から薬剤師の病棟常駐を行っている。その中で薬剤師が病棟に常駐することにより,処方設計し医師へ処方提案を行い,その前後の臨床症状を薬剤師が確認しながら,より良い薬物治療へと繋がった症例を紹介する。