Japanese
English
今月の特集1 感染防御—免疫とワクチンの基本
COVID-19ワクチンの現状と今後
Current status and prospects of COVID-19 vaccine
中野 貴司
1
1川崎医科大学小児科学
キーワード:
COVID-19ワクチン
,
発症予防効果
,
アナフィラキシー
,
心筋炎
,
血栓症
Keyword:
COVID-19ワクチン
,
発症予防効果
,
アナフィラキシー
,
心筋炎
,
血栓症
pp.932-938
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203071
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●呼吸器感染症のワクチンは一般的に開発が困難であるが,新しいモダリティの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンでは高い発症予防効果が確認された.
●メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの有効率は高いが,予防効果は接種後,期間を経て経時的に減衰する.
●変異ウイルスに対しては,ワクチンの予防効果の低下が指摘されている.
●mRNAワクチン接種後の副反応である発熱は,1回目よりも2回目の接種後で頻度が高い.
●重篤な副反応として,アナフィラキシー,心筋炎/心膜炎(mRNAワクチン),血栓/塞栓症(ウイルスベクターワクチン)がある.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.