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第14回日本認知療法学会 第18回日本摂食障害学会学術集会 合同学会 大会テーマ「融合と創造~ Work toward better lifestyle~」
pp.2376-2383
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102376
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第14回日本認知療法学会/第18回日本摂食障害学会学術集会の合同学会が9月12~ 14日,大阪市内の大阪国際会議場で開催された。大会テーマは「融合と創造~ Work toward better lifestyle~」,大会長は,第14回日本認知療法学会が兵庫医科大学精神科神経科講座主任教授・松永寿人氏,第18回日本摂食障害学会学術集会が大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学講座教授・井上幸紀氏。今回は,両学会の初の合同開催となり,大会テーマも両学会で共通とされた。このテーマには,現代の主要な精神療法として進化を続ける認知療法・認知行動療法(CBT)と,現代における精神病理の重大な一表現型である摂食障害の研究・臨床知見とが,互いに交流し,発展的に融合することで,学会参加者全員が新たな創造へと踏み出す機会にしてほしいとの意図が込められている。現代社会は,本能的不安や恐怖が賦活されやすく,人の心が不安定化しやすい時代であり,医療者にはさまざまな認知療法的治療介入のスキルを取得し,個々の事例に相応しい技法を,柔軟かつ的確に選択して,適切に実行することが求められている。今回,特に日本認知療法学会では,大会企画シンポジウムとして「認知療法の教育と研修~日本各地でCBTを普及させていくために~」が催され,認知療法の普及に向けた各地の取り組みが報告された。