学会印象記
第18回日本義肢装具学会学術大会
飛松 好子
1
1東北大学医学部医学系研究科障害科学専攻運動障害学肢体不自由学分野
pp.292-294
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100824
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2002年11月23日(土),24日(日)に第18回日本義肢装具学会学術大会が福岡市で開かれた.会場はアクロス福岡であった.大会長は産業医科大学リハビリテーション医学教室 蜂須賀研二教授であった.
今回の大会のテーマは「義肢装具の科学性」で,これまで培われてきた義肢や装具に関する技術や経験に加えて科学的根拠に基づく開発,制作,処方,訓練,臨床評価を行うことに焦点が当てられていた.これらを目的として特別講演,教育講演,シンポジウムが組まれていた.義肢装具の科学性というテーマはきわめて今日的である.数々の継手やパーツ,その他の製品が開発されているが,その適用とその根拠というものは今ひとつはっきりしない.経験に基づき何となく処方されてきた面がないわけではない義肢装具に関して,その辺を見直そうというのがこのたびの学会の趣旨であったと思われる.
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