JARM NEWS【REPORT】
日本心臓リハビリテーション学会学術集会/日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
鶴川 俊洋
1
,
川上 途行
2
1医療法人青仁会池田病院リハビリテーション科
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.1048
発行日 2019年12月18日
Published Date 2019/12/18
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- 文献概要
第25回日本心臓リハビリテーション学会学術集会は,2019年7月13日(土)〜14日(日),関西医科大学健康科学科教授の木村 穣会長のもと,大阪国際会議場で開催された.
「心リハイノベーション—行動医学からICTまで—」が今回のメインテーマであり,「新しい心臓リハビリテーションの構築を考え,進化させることを目的としました」という会長の意図が込められたプログラムが満載の学術集会であった.会長講演の中でも「心臓リハビリテーションではまだ聞き慣れないと思いますが」という前振りで,デジタルヘルス・ウエアラブル生体センサーの進歩,それらを有効活用するための行動医学の概念に基づく疾病管理の重要性を壇上中央でテンポよく説明され,新しい時代の心臓リハビリテーションに期待が高まった.また,Asia PReventやJACR-EAPC Joint Session Euro Jointなど国際交流豊かなプログラムも数多く企画された.毎年会員が増え続け会員総数14,000名以上となった日本心臓リハビリテーション学会であるが,今回の学術集会は過去最多の6,300名以上の参加者であった.一般演題は口演・ポスター合わせて680題以上が採択された.発表する病院も多岐にわたり,また若手医療スタッフの講演も目立ち,心臓リハビリテーションの裾野が拡大し必要性が増してきていることを感じた.
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