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第21回日本医薬品情報学会総会・学術大会 大会テーマ 「多様化する医療ニーズに応える医薬品情報」
pp.1788-1797
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018081788
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第21回日本医薬品情報学会総会・学術大会が6月30日~7月1日,三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで開催された。大会テーマは「多様化する医療ニーズに応える医薬品情報」,大会長は三重大学医学部附属病院教授/薬剤部長・奥田真弘氏。近年,飛躍的に拡大しているチーム医療において,薬物療法の専門家である薬剤師の果たす役割が注目されている。チーム医療の中で,薬剤師が副作用モニタリングや,医師への処方提案を行う機会も増えており,個々の患者に対応するきめ細やかな医薬品の情報提供は,ますます重要となる。
日本医薬品情報学会は,1998年に研究会として発足し,2002年の学会への改組を経て現在に至る。会員は,医療従事者,大学関係者,製薬や医薬品流通関連の企業人,行政担当者など,医薬品情報学に関心を持つさまざまな立場の人で構成されている。同学会では,年1回の総会・学術大会や,年4回のJASDI(Japanese Society of Drug Informatics)フォーラムなどを通して,医薬品情報学に関する教育・研究の向上を図っている。
本大会では,六年制薬学教育・薬剤師の抱える課題について特別講演が行われるほか,「医薬品情報をキーワードとした地域薬薬連携」,「有害事象自発報告データベースの薬剤疫学研究への活用法とその注意点」などをテーマに多彩なシンポジウムが催され,活発な討論が行われた。