特集 薬にまつわる疑問に答える
薬にまつわる疑問
4.ジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品処方の現状と未来は?
田﨑 嘉一
1
Yoshikazu Tasaki
1
1旭川医科大学病院薬剤部
キーワード:
ジェネリック医薬品
,
添加剤
,
新薬開発
Keyword:
ジェネリック医薬品
,
添加剤
,
新薬開発
pp.994-997
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000253
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はじめに
ジェネリック医薬品(後発品)の普及が厚生労働省から推奨されて15年ほどが経っている。この間に後発品使用比率(数量ベース)は,国の使用促進の施策もあり2005年9月に32.5%であったものが2021年9月には79.0%まで上昇している(図1)。ここまで浸透してくるとジェネリック医薬品の使用を一律に推奨しないと唱える人は少なくなってきたように感じるが,ここ数年で起きた後発品メーカーのさまざまな不祥事によって品質と安定供給が問題となってきている。業界は信頼回復に努めており,国も法整備を行って品質保証と安全性を担保できる体制を義務化している。国はジェネリック医薬品の使用割合を2023年度までにすべての都道府県で80%以上にするという目標を閣議決定している。本編ではジェネリック医薬品に関してよく聞かれる疑問点を整理し,今後の使用動向がどのようになるかを推察してみたい。
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