特集 特集2 バイオシミラー・フィルグラスチム
6.バイオシミラー・フィルグラスチムに対する期待と不安 1)薬剤師の観点から
早狩誠
1
1弘前大学大学院医学研究科薬剤学講座・教授/薬剤部長
pp.1417-1422
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201405133
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2013年にG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤のいわゆる後発品であるバイオシミラーが発売され,遺伝子組換え医薬品のバイオシミラー時代の到来となっている。医師も含め数多くの施設の薬剤師は,現在発売されている各社フィルグラスチムのバイオシミラーや,今後発売される各種遺伝子組換え製剤のバイオシミラーに対し,有効性や安全性等に不安を抱いていると思われる。我々薬剤師は,医薬品の有するさまざまな情報を駆使し,患者へのPharmaceutical Careの実践が責務であることは言うまでもない。
本稿では,フィルグラスチムのバイオシミラーについて,患者への安全かつ適正な薬物療法への責務を担っている薬剤師からの思いを述べさせていただく。