特集 特集1 バイオシミラーの今後のあるべき姿 ~ジェネリック医薬品も視野に~
4.医師の立場から
武藤正樹
1
1国際医療福祉大学大学院・教授
pp.1351-1355
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201405067
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「社会保障と税一体改革」でも,ジェネリック医薬品の使用促進が医療費の伸びの抑制の切り札となっている。しかし,現状ではその普及が進まない。理由の一つは医師・薬剤師などの専門家の間でジェネリック医薬品の品質に対する不信や,先発品との臨床的同等性についての懸念があると考えられる。こうした事例として抗不整脈薬のアミオダロンの議論を例に取り上げて考えてみた。また,米国における循環器領域のジェネリック医薬品と先発品の臨床的同等性に関するメタ分析を行った論文も紹介した。さらに,2015年よりバイオ医薬品の特許切れの後に出てくるバイオシミラーについても考察した。