特集 パーソナルゲノム時代における倫理的課題
1.パーソナルゲノム時代の研究ガバナンス
三成寿作
1
,
加藤和人
2
1大阪大学大学院医学系研究科医の倫理と公共政策学
2大阪大学大学院医学系研究科医の倫理と公共政策学教授
pp.935-938
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403055
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次世代シークエンサーの出現に伴い,ヒトゲノム研究にはパーソナルゲノム時代が到来している。これにより研究と社会との接点が急速に拡大し,多種多様な倫理的・法的・社会的影響への取り組みも重要になってきている。本稿では,インフォームド・コンセント,研究結果の開示,解析データの共有という,パーソナルゲノム時代に顕在化している3つの課題について詳述する。またこの対応に際し,個々の課題だけでなく研究のあり方や方針までを統合的に捉える「研究ガバナンス」の必要性を提案する。