特集1 薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂の目指すもの
3.企業の立場から見た薬学教育とは:企業の求める人材 1)企業内での薬剤師の役割
吉田博明
1
1日本製薬工業協会・研究振興部長
pp.83-85
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201401083
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画期的な新薬を創製しようとする製薬企業では,薬のもとになる新規物質の発見という基礎研究から医療現場に新薬を届けるまでに9~ 17年の年数が必要で,その職務は多岐にわたる。医療現場をより意識した薬学教育を受けた薬剤師には,専門性やチームワークということに加え,常に意識を高く保ち,自分で考え,問題解決能力を身に付けることが求められている。企業は卒業したての若い人々に対して,即戦力というよりも,自らを仕事や人を通して高められる人材を望んでいる。自分をマネジメントしようとすることも重要である。薬剤師として社会で活躍するために,新しい薬学教育を受ける学生には充実した学生時代を過ごして欲しい。