第 II 部 注目の新薬
<抗ウイルス剤> 「テラビック®錠250mg」
鈴木文孝
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院肝臓内科・部長
pp.274-281
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
テラプレビル(テラビック®)は,2011年9月から製造販売承認となり,Genotype 1型,高ウイルス量(5.0Log IU〔国際単位〕/mL以上)のC型慢性肝炎に対してペグインターフェロンとリバビリンとの併用療法が開始されている。この3者併用療法は,従来の治療と比較して高い効果を認めている。効果に関係する因子は,IL(インターロイキン)28B の遺伝子多型とC型肝炎ウイルスのCore領域70番目のアミノ酸置換の有無である。投与に際しては併用禁忌薬があること,副作用としての皮疹,貧血,腎障害,高尿酸血症に注意が必要である。