連載 実務実習をより良くするために 10
広島大学薬学部におけるアドバンスト病院手術室実習の取り組み
松尾裕彰
1
,
小澤孝一郎
2
1広島大学薬学部 病態解析治療学・教授
2広島大学薬学部 治療薬効学・教授
pp.2465-2468
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12014102465
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近年,周術期医薬品の適正使用のために手術室へ薬剤師を配置する病院が増えており,薬学部教育においても周術期領域を盛り込む必要が出てきた。広島大学薬学部では,2013年度にアドバンスト教育の一環として,実務実習を終えた6年生を対象に,病院手術室実習を計画した。「手術室に関する一般的知識を習得し,手術室における薬剤師の役割について理解すること」を目的として,事前講義,麻酔科カンファレンスの聴講,手術室機器・麻酔の見学,手術室専任薬剤師業務の見学実習を行った。学生が手術現場での薬剤師と他の専門職とのやり取りを肌で感じ,麻酔科医と手術室専任薬剤師から直接指導を受けることにより,周術期管理チームに必要な知識を習得し,専任薬剤師の重要性を理解した。