特集 宇宙医学研究の最先端
2.骨(1)宇宙環境における骨研究─ メダカ実験の意義とは
茶谷 昌宏
1
1昭和大学歯学部歯科薬理学講座
キーワード:
重力
,
メダカ
,
破骨細胞
,
国際宇宙ステーション
,
骨芽細胞
Keyword:
重力
,
メダカ
,
破骨細胞
,
国際宇宙ステーション
,
骨芽細胞
pp.185-194
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000055
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微小重力空間で生活する宇宙飛行士の骨量が減少することから,骨の代謝には重力が深く関与していると考えられているが,その詳細なメカニズムはまだわかっていない.筆者らは,水棲動物であるメダカを遺伝子操作して骨に関連した細胞を光らせ,国際宇宙ステーションに打ち上げて実験を行った.1 度目は2012 年に実施した2 カ月間の長期飼育実験で骨組織の詳細な解析を,2 度目は2014 年に実施した8 日間の短期飼育実験で蛍光顕微鏡観察と遺伝子発現変化の解析を行った.これまでに行われた宇宙空間での骨研究をまとめつつ,メダカの実験結果について紹介する.
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