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第5土曜特集 生体イメージングの最前線――絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
イメージングで免疫系や生体恒常性を解析する
骨・免疫系の生体イメージング研究
Intravital imaging of bone and immune system
佐藤 和真
1
,
鎗 伸弥
1
,
菊田 順一
1
Kazuma SATO
1
,
Shinya YARI
1
,
Junichi KIKUTA
1
1大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科 免疫細胞生物学
キーワード:
破骨細胞
,
骨芽細胞
,
細胞外小胞
,
副甲状腺ホルモン(PTH)
,
JAK阻害薬
Keyword:
破骨細胞
,
骨芽細胞
,
細胞外小胞
,
副甲状腺ホルモン(PTH)
,
JAK阻害薬
pp.392-398
発行日 2023年7月29日
Published Date 2023/7/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28605392
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骨は常に新しく生まれ変わるダイナミックな臓器である.古い骨を溶かす “破骨細胞” と新しい骨をつくる “骨芽細胞” が互いに協調して働くことによって,骨の構造が緻密に形作られている.筆者らはこれまで,二光子励起顕微鏡を駆使して,個体を生かしたまま生体骨組織内部をリアルタイムで観察する生体イメージング系を独自に開発した.本技術を用いて,骨表面上での生きた破骨細胞の “動き” や “機能”,骨芽細胞との “相互作用” を可視化することに成功し,その制御メカニズムを明らかにするとともに,骨粗鬆症治療薬や関節リウマチ治療薬が生体内の細胞に及ぼす効果を解析し,薬効発現の機序を明らかにした.本稿では,これらの研究成果について,最新のイメージング画像とともに概説する.
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