巻頭言
RANKL Biology─ 骨研究を超えて!
中島 友紀
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子情報伝達学、科学技術振興機構さきがけ、日本医療研究開発機構AMED-CREST
pp.165-166
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000051
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破骨細胞は,造血幹細胞を起源とし,単球・マクロファージ系の前駆細胞から分化誘導される多核の巨細胞であり,その分化には間葉系細胞の支持の必要性が想定されていた.1990 年代後半に,免疫分子として同定されていたTNF ファミリーのサイトカイン,receptor activatorof nuclear factor kappa-B ligand(RANKL)が,破骨細胞の運命を決定する必須な因子であることが明らかにされ,破骨細胞研究は飛躍的な進歩を遂げている.
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