連載 Co-medical staffsのためのROD
ふたたび「北京原人の骨」を巡って─「周口店遺跡」に繫がる偶然の連鎖
鈴木 正司
1
1信楽園病院腎センター
pp.233-238
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000061
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1.「北京原人の骨を訪ねて」から24年 1993 年の本連載(Vol. 6 No. 1)で北京原人の骨の化石が発掘された中国の周口店を訪ねた話を書いてから,もう24年も経過した.その後になって,2004年に米国で出版され,2005年にわが国でも翻訳出版された興味ある本を読んだ.この本には周口店の石灰岩の洞窟から北京原人の骨が発見されるに至るまでに,いろんな人々が何を発見し,何を考え,どんな行動をしたか…が記載されている.そこには焦点=「周口店」・「龍骨山」に集約する,偶然あるいは奇跡とも考えられる事実の連鎖が存在していたことがわかる.
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