Cold polypectomyの是非を問う
10mm未満の小型大腸ポリープに対する内視鏡治療 現状の治療法
中村 弘
1
,
山本 陽一
,
大野 康寛
,
池松 弘朗
1国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
腺腫
,
大腸腫瘍
,
内視鏡的粘膜切除術
,
スネア
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Adenoma
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
pp.423-430
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2017027162
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小型大腸ポリープは,日常診療でもっとも多く遭遇する病変であり,安全・確実に切除することが重要である.さまざまな切除方法があり,ポリープの大きさ,部位,肉眼型などにより切除方法が選択される.3mm程度までの小さなポリープに対しては,高周波電流を用いないCold forceps polypectomyがより安全で簡便である.それより大きく10mm未満のポリープに対して,近年Cold snare polypcetomyが行われるようになってきて,その安全性や有効性が示されてきたが,従来行われてきたHot snare polypectomyとCold snare polypectomyのどちらを用いるべきなのかは,まだ明らかではない.今後,さらなる安全性や有効性に関するデータが期待される.
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