潰瘍性大腸炎-明日から使える内科治療のコツと最新情報
モニタリング 体外式腹部超音波(US)検査
小柏 剛
1
,
西尾 匡史
,
大竹 はるか
,
神 美郷
,
半澤 秋帆
,
米澤 広美
,
沼田 和司
,
木村 英明
,
国崎 玲子
1横浜市立大学附属市民総合医療センター 炎症性腸疾患(IBD)センター
キーワード:
再発
,
超音波診断
,
大腸炎-潰瘍性
,
患者重症度
Keyword:
Colitis, Ulcerative
,
Recurrence
,
Ultrasonography
,
Patient Acuity
pp.398-402
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016355658
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近年の超音波(ultrasonography;US)装置の空間分解能の向上により,体外から腸管を評価することが可能となった.体外式腹部US検査は,安価,低侵襲で前処置不要,反復施行が可能で,欧州を中心に炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)の再燃の有無,疾患活動性のモニタリングに広く用いられている.体外式腹部US検査による潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)のモニタリングでは,おもにUSで測定した腸管壁厚によりUC再燃の有無を,またUSによる層構造および壁内血流評価により重症度のモニタリングを行っている.既報において,UCの内視鏡的再燃の有無および内視鏡的重症度と,US所見の相関は高いと報告され,UC活動性モニタリングの低侵襲で有用なツールとしての役目が期待される.
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