腸管ベーチェット病と単純性潰瘍
腸管ベーチェット病の治療 改訂コンセンサスを中心に
久松 理一
1
,
上野 文昭
,
日比 紀文
1慶応義塾大学 医学部消化器内科
キーワード:
Behcet症候群
,
腸疾患
,
Infliximab
,
同意
Keyword:
Infliximab
,
Behcet Syndrome
,
Intestinal Diseases
,
Consensus
pp.587-592
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015106047
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腸管ベーチェット病は特殊型ベーチェット病に分類され,穿孔や出血を合併し,しばしば腸管切除など外科的治療が必要となる.再手術率も高く患者の予後やQOLに大きな影響を与えることがわかっている.症例が希少であり,治療法やマネージメントに関して十分なエビデンスは得られていなかった.わが国では2007年に専門医によって協議された結果がコンセンサス・ステートメントとして発表された.さらに抗TNFα抗体の有効性が報告されるに伴い抗TNFα抗体を標準治療に組み込んだ2012年度改訂版が,またアダリムマブの承認が明記された2013年度改訂版が作成された.改訂版についての解説と今後の課題について考察する.
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