回盲部潰瘍性病変
潰瘍性大腸炎による回盲部病変 虫垂開口部病変とbackwash ileitis
堀木 紀行
1
,
大北 喜基
,
荒木 俊光
,
内田 恵一
,
楠 正人
,
竹井 謙之
1三重大学 医学部光学医療診療部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸炎-潰瘍性
,
虫垂切除
,
回腸炎
,
虫垂疾患
,
回盲部
Keyword:
Appendectomy
,
Colonoscopy
,
Colitis, Ulcerative
,
Ileitis
pp.373-380
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013320006
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潰瘍性大腸炎(UC)の虫垂開口部病変はまれな所見ではなく,むしろUCを疑わす重要な所見である.直腸炎型あるいは左側大腸炎型,とくに直腸炎型に高率にみられ,全大腸炎型には比較的少なく,区域型にもみられる.全大腸炎型UCにおいて,右側結腸から回盲弁を越えて口側の回腸末端部にも連続して炎症が広がる場合,backwash ileitisとして認知されている.外科手術を要する重症全大腸炎型UC症例にみられ,手術時に初めて発見されることが多い.可逆性の病変であり,可能な限り回腸を温存することが重要である.
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