特集 すべてがわかるIBDの内視鏡
潰瘍性大腸炎の内視鏡 定型病変と非定型病変
丸山 友希
1
,
猿田 雅之
1東京慈恵会医科大学 内科学講座消化器・肝臓内科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
鑑別診断
,
赤痢-アメーバ性
,
大腸炎-潰瘍性
Keyword:
Dysentery, Amebic
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Colonoscopy
pp.188-195
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020163364
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潰瘍性大腸炎(UC)は、大腸に病変を慢性に有する代表的な炎症性腸疾患である。その特徴的な内視鏡像は、血管透見像の消失、細顆粒状粘膜、浅いびらん・潰瘍、易出血性や浮腫状粘膜であり、病変は直腸からびまん性・連続性に口側に広がる。UCの内視鏡診断においてこのような定型的な所見があれば診断は比較的容易である。しかし直腸は正常で、深部大腸のみに罹患した区域性病変や、非連続性病変、他疾患の所見があるがUCと類似する場合など、非定型的な内視鏡所見を有すると診断が困難な場合がある。また発症初期の内視鏡検査では特徴的な所見がそろわず、時にUC診断で苦慮することもある。本稿ではUCの定型・非定型病変について解説する。
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