潰瘍性大腸炎における新たな治療戦略
副腎皮質ステロイド
久松 理一
1
,
日比 紀文
1慶応義塾大学 医学部消化器内科
キーワード:
感染
,
骨粗鬆症
,
大腸炎-潰瘍性
,
糖尿病
,
経口投与
,
直腸内投与
,
副腎皮質ホルモン
,
治療成績
,
大量薬物療法
,
Budesonide
,
静脈内投与
,
未承認薬
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Rectal
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Diabetes Mellitus
,
Colitis, Ulcerative
,
Infection
,
Osteoporosis
,
Treatment Outcome
,
Budesonide
,
Administration, Intravenous
pp.133-138
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013155517
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副腎皮質ステロイド(以下ステロイド)は潰瘍性大腸炎の死亡率を低下させ治療体系を大きく変えた薬剤である.短期的に高い有効性を発揮する半面,寛解維持効果については証明されていない.長期使用例では骨粗鬆症,感染症,糖尿病などの副作用リスクが高まることを認識しておく必要がある.ステロイド依存例やステロイド抵抗例へ移行する例では免疫調整薬,白血球除去療法,生物学的製剤などの使用も考慮されるべきであり,重症例では外科的手術のタイミングを逃してはならない.
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