免疫性神経疾患 新たな治療戦略に向けて
治療の実際 作用機序と適応・効果・副作用 ステロイド
横山 和正
1
1順天堂大学 神経内科
キーワード:
Steroids
,
遺伝子発現調節
,
感染
,
筋疾患
,
抗炎症剤
,
骨粗鬆症
,
自己免疫疾患
,
Glucocorticoid Receptors
,
神経系疾患
,
糖尿病
,
経口投与
,
長期投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Autoimmune Diseases
,
Diabetes Mellitus
,
Gene Expression Regulation
,
Infection
,
Nervous System Diseases
,
Muscular Diseases
,
Osteoporosis
,
Steroids
,
Receptors, Glucocorticoid
pp.816-823
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010193471
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ステロイドホルモンはほとんどすべての細胞に発現する糖質コルチコイド受容体に結合し、核内へ移行後glucocorticoid-responsive element(GRE)領域を有する遺伝子の転写を誘導して糖、脂質、骨などの代謝調節機能を発揮する。そのためCushing様症状だけにとどまらず、長期投与患者においては易感染症、高血圧、高脂血症、糖尿病、骨粗鬆症など、副作用は必発である。また、投与のさじ加減は主治医の経験にゆだねられており、本稿ではステロイドホルモンの基礎知識、免疫性神経疾患に対しての実践的な使用法について述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010