潰瘍性大腸炎における新たな治療戦略
5-ASA製剤
小林 清典
1
,
迎 美幸
,
小川 大志
,
横山 薫
,
佐田 美和
,
小泉 和三郎
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
Sulfasalazine
,
大腸炎-潰瘍性
,
投薬計画
,
経口投与
,
直腸内投与
,
寛解導入
,
治療成績
,
Mesalazine
,
維持化学療法
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Rectal
,
Drug Administration Schedule
,
Colitis, Ulcerative
,
Sulfasalazine
,
Remission Induction
,
Treatment Outcome
,
Mesalamine
,
Maintenance Chemotherapy
pp.127-132
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013155516
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潰瘍性大腸炎の基本的治療薬は5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤である.5-ASA製剤には,サラゾピリンと5-ASAの放出特性が異なるメサラジン製剤(ペンタサとアサコール)がある.軽症から中等症の寛解導入および寛解維持に有効であり,治療効果は製剤により大差はないが,安全性を考慮してメサラジン製剤を選択する場合が多い.メサラジン製剤による寛解導入には,最初から高用量の投与が有効である.寛解維持には,投与回数を減らすことが受容性の向上に役立つ.5-ASA製剤には局所製剤もあり,とくに注腸製剤はステロイド注腸と同等以上の有効性を有している.
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