発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184117
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副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)は抗炎症作用,免疫抑制作用をもち,リウマチ性疾患の治療に不可欠な薬剤である.ステロイドの急激な減量・中止などで,原病の増悪や続発性副腎不全を生じるおそれがある.減量は慎重に行い,患者の自己判断で減量・中止しないよう十分な説明が必要である.長期ステロイド内服下では視床下部-下垂体-副腎系が抑制されている可能性があり,手術などのストレス下に補充療法を行う.ステロイドには感染症,消化性潰瘍,骨粗鬆症,糖尿病など多くの副作用がある.一方で副作用を理解し必要な対策を講じれば,比較的安全に使用できる薬剤でもある
©Nankodo Co., Ltd., 2006