安全かつ効率的な大腸ESDを目指して
大腸ESDを安全かつ確実に行うために 筋層と正面に対峙した状態での剥離手技のコツと対策
樫田 博史
1
,
櫻井 俊治
,
朝隈 豊
,
川崎 正憲
,
永井 知行
,
永田 嘉昭
,
高山 政樹
,
峯 宏昌
,
足立 哲平
1近畿大学 医学部消化器内科
キーワード:
大腸腫瘍
,
体位変換
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colorectal Neoplasms
pp.29-34
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2013133269
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大腸ESDにおいて,筋層と正面に対峙しやすいのは,盲腸底の病変,高いひだや屈曲部に跨った病変,Rbの病変,などである.筋層と対峙した場合の対策の原則は,剥離を進める前に筋層との対峙を回避ないし解除することである.実際の方法としては,(1)局注量を多めにし,周辺粘膜切開と病変との距離を長めにとる,(2)アタッチメントを利用する,(3)スコープを回転してみる,(4)体位変換してみる,(5)クリップなどを利用する,が挙げられる.反転操作の有用性に関しては,病変の位置によって異なる.
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