慢性腎臓病と老化-Phosphate connection
慢性腎臓病における骨細胞の変化
矢島 愛治
1
,
土谷 健
,
稲葉 雅章
,
冨永 芳博
,
荒井 純子
,
浅宮 由香理
,
小俣 百世
,
松上 桂子
,
網塚 憲生
,
伊藤 明美
,
進藤 廣成
,
新田 孝作
1大月市立中央病院 腎・泌尿器科
キーワード:
Vitamin D
,
骨細胞
,
骨組織リモデリング
,
慢性腎臓病
,
Klotho Protein
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Osteocytes
,
Vitamin D
,
Bone Remodeling
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Klotho Protein
,
Fibroblast Growth Factor 23
pp.63-67
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015127401
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慢性腎臓病では,40年前から骨小腔の著明な形態学的変化が論文化されたが,その後さらなる検討は成されていなかった.2000年頃より骨細胞の詳細な研究はProfessor Lynda F. Bonewaldにより成され,この10年間における骨細胞研究はめざましいものがある.しかしながら,慢性腎臓病領域ではいまだにSherrardの分類が使用され骨細胞そのものの研究は進んでおらず,ヒト慢性腎臓病の英論文はMEDLINE上で検索したかぎりわずかに2編のみである.一方,骨細胞が発現するFGF-23, sclerostin, RANKLの研究はすさまじいものがあり,今後の慢性腎臓病領域の骨細胞研究において心強いかぎりである.本論文では,論文化された慢性腎臓病領域の骨細胞変化につき最近のtopicを交えて述べる.
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