慢性腎臓病 CKDの新たなパラダイムを求めて
CKDの注目すべき病因と病態 CKDにおける骨ミネラル代謝異常
田中 寿絵
1
,
角田 隆俊
,
深川 雅史
1東海大学 医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
Calcitriol
,
Calcium
,
骨ジストロフィー-腎性
,
骨密度
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
リン
,
Alfacalcidol
,
Cinacalcet
,
慢性腎臓病
,
Klotho Protein
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Calcitriol
,
Calcium
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Phosphorus
,
Chronic Kidney Disease-Mineral and Bone Disorder
,
Bone Density
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Alfacalcidol
,
Klotho Protein
,
Fibroblast Growth Factor 23
pp.236-240
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011140403
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・慢性腎臓病(CKD)に伴う骨病変の総称である腎性骨異栄養症(ROD)は、血管石灰化を含むより包括的な概念として「CKDに伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-mineral and bone disorder:CKD-MBD)」に置き換えられた。・CKD-MBDの病態には、カルシウム、リン、副甲状腺ホルモンの異常が中心にあるが、その背景にFGF23やKlothoなどの因子も重要な役割を担っていることが明らかとなった。・活性型ビタミンD製剤は二次性副甲状腺機能亢進症の中心的治療であるが、非古典的作用を介して生命予後を改善する可能性も期待されている。・二次性副甲状腺機能亢進症の新たな治療薬としてcinacalcetが市販され、従来以上に効果的な内科的治療が可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011