CKD-MBD臨床研究
FGF23およびαKlotho
谷口 正智
1
1九州大学 大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
死亡
,
心臓血管疾患
,
リスク
,
慢性腎臓病
,
血管石灰化
,
Klotho Protein
,
線維芽細胞増殖因子-23
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Death
,
Risk
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Vascular Calcification
,
Klotho Protein
,
Fibroblast Growth Factor 23
pp.351-360
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015022618
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本稿ではFGF23およびαKlothoに関する臨床研究について網羅し,今後の問題点および展望について概説した.FGF23に関しては,多くの観察研究において生命予後,心血管病,血管石灰化,CKDとの関連が強く示唆されているが,その病態生理についてはまだ解明すべき点が残っている.一方,分泌型αKlothoの測定系は確立されたものの,未だαKlothoに関する臨床研究の報告数は少なく,生命予後やその他のイベントとの関連について,FGF23と比較するとあまり有意な報告がされていないのが現状である.分泌型αKlothoの生理的作用についてもまだ解明されていない部分が多く,今後の研究の展開が期待される.
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