CKD-MBD臨床研究
シナカルセト塩酸塩
駒場 大峰
1
,
深川 雅史
1東海大学 医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
血液透析
,
骨疾患-代謝性
,
骨折
,
死亡
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
副甲状腺腫瘍
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
副甲状腺摘出術
,
リスク
,
臨床試験
,
Cinacalcet
,
血管石灰化
Keyword:
Cinacalcet Hydrochloride
,
Bone Diseases, Metabolic
,
Cardiovascular Diseases
,
Clinical Trials as Topic
,
Death
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Parathyroid Neoplasms
,
Risk
,
Parathyroidectomy
,
Fractures, Bone
,
Vascular Calcification
pp.287-296
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2015022611
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シナカルセト塩酸塩の登場により透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症の治療は大きな転換期を迎えた.二次性副甲状腺機能亢進症の管理におけるシナカルセト塩酸塩の有効性は多くの臨床試験,観察研究で実証されており,従来であれば副甲状腺摘出術の適応が考慮された重度の症例でも一定の効果が得られることが示されている.また最近の臨床試験では,シナカルセト塩酸塩は血管石灰化の進展を抑制するとともに,心血管合併症,骨折,死亡などの患者アウトカムのリスクも低減する可能性が示されている.これらのエビデンスが臨床の現場で適切に運用され,透析患者の予後向上につながることを期待したい.
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