肝疾患と栄養・サルコペニア
肝疾患とサルコペニア 諸外国におけるサルコペニアの診断基準と問題点
日野 啓輔
1
,
佐々木 恭
1川崎医科大学 肝胆膵内科学
キーワード:
肝臓疾患
,
筋肉減少症
Keyword:
Liver Diseases
,
Sarcopenia
pp.525-528
発行日 2017年4月20日
Published Date 2017/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017234732
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サルコペニアはもともと「加齢による筋肉量減少」を意味する用語であるが,加齢と関連した一次性と,活動,疾患,栄養に関連した二次性に分類される.このうち一次性サルコペニアについては,ヨーロッパのグループ,国際グループ,アジアのグループから筋力か身体能力の低下を伴う筋肉量の減少と定義され,その診断基準が提唱されている.しかし,日本の肝疾患患者におけるサルコペニアの診断に当てはめるにはいくつかの問題点が存在する.本稿では上記三つのグループによる診断基準を概説するとともに,その問題点を考察する.
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