研究
血液透析患者のサルコペニア・フレイルと高齢血液透析患者に対する透析中の運動療法の効果
林 謙治
1
,
加藤 祐介
,
伊達 史恵
,
北澤 誠
,
村上 秀
,
吉村 朋真
1苫小牧泌尿器科・循環器内科
キーワード:
質問紙法
,
意欲
,
運動療法
,
加齢
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
生活の質
,
日常生活活動
,
有病率
,
握力
,
後向き研究
,
治療成績
,
年齢因子
,
筋肉減少症
,
フレイル
,
身体能力
Keyword:
Volition
,
Renal Dialysis
,
Frailty
,
Kidney Failure, Chronic
,
Retrospective Studies
,
Activities of Daily Living
,
Aging
,
Prevalence
,
Treatment Outcome
,
Hand Strength
,
Physical Functional Performance
,
Exercise Therapy
,
Age Factors
,
Quality of Life
,
Sarcopenia
pp.307-312
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021354587
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当院血液透析(HD)患者のサルコペニア・フレイルの実態調査を行うとともに、身体機能が低下した高齢HD患者に対する透析中の運動療法の治療効果について検討した。サルコペニア・フレイルの実態調査では外来HD患者98例(男性60例、女性38例、平均69.7±13.4歳)、運動療法の評価では介入群12例(男性8例、女性4例、平均76.4±6.1歳)と対照群12例(男性8例、女性4例、平均77.2±9.2歳)を対象とした。運動療法は透析開始2時間以内に仰臥位用負荷量可変式エルゴメータを用いた有酸素運動を20分施行し、その後ストレッチ・レジスタンス運動を20分間施行した。サルコペニアの有病率は男性が55.0%、女性が42.1%、フレイルの有病率は男性が31.7%、女性が34.2%であり、いずれも加齢に伴って有病率は上昇していた。また、1年間に及ぶ運動療法の介入について、簡易身体能力バッテリーは介入群で有意な改善を認め、握力は対照群で有意な低下を認めた。
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